今日から師走の診療がスタートです。メディアでは紙の保険証は再発行されないと朝から申していますが、使う分には勿論使えますので、ご来院の際はお持ちください。マイナ保険証にも対応しています。
本日午前中にお見えになった患者さんは、鼠径部(股関節のあたり)の痛みを訴えて来院されました。「整形外科にも通っていてレントゲンやMRIを撮ったりもしたんですが、全く問題ないとの診断なのですが、ここ(鼠径部)が痛くて、立ったり座ったりするにも難儀なもので何とかならないでしょうか?」と言うものでした。
この鼠径部(そけいぶ)の痛みを訴える方も近年かなりいらっしゃいますね。私の感覚では女性に圧倒的に多い感じがします。(少なくとも当院ではそうです。)多くの方は鼠径部が痛くなると、「股関節」に不具合があるものと感じてしまう方が多いものですが。実際 「股関節」に変形などを確認する事はかなり少ないものです。ですから、レントゲンやMRI等の機器で撮影をしても問題になるようなものは何も写っていないと言ったカラクリになっています。
では、何故 鼠径部に痛みが出るのか? これは「スポーツ障害」をよく知っている方なら簡単に理解する事が出来ます。つまり、痛む部位と、治療しなければならない部位は違うと言う事です。そんな事ってあるの?と、思われる方も多いと思いますが、「スポーツ障害」は多くの場合、筋肉に引っ張られ続けた部位が炎症を起こし、症状(痛み)が出てしまうと言ったパターンです。
確かに鼠径部にも硬化(しこり)がある場合も多いものですが、大元は大腿四頭筋辺りにある事が多いものですから、先ずはこの辺を攻めなくてはなりません。こちらを施術した方が回復もかなり違います。