最近増えてる「鵞足炎」

 師走に入り、新規の患者さんが増える傾向にあります。その中でも最近多いのが「鵞足炎」(がそくえん)の患者さんなんです。「鵞足炎」の患者さんは今まででもいるにはいましたが、「常にいる」状態でも無かった感じがします。でも、近頃は「膝痛」の患者さんの三人に一人が「鵞足炎」と言った感じで、私たちスタッフも「また鵞足炎ですか?」と言う感じで少し驚いています。

 一般的に「鵞足炎」は治す事が非常に難しいとされています。実際私ども中山接骨院にも他の院で良くならなかった「鵞足炎」の患者さんが多くお見えになっています。「整形外科さんに行ったのですが、特に病名は言われなかった。」と言われた人も多いかな? 痛みが出ている所を施術しても良くならないタイプの疾患ですので、確かに治して行く事はかなり難しいものである事は間違いないものです。

 一見すると、膝の疾病のように見えるこの「鵞足炎」は、膝の疾病ではありません。関連します、「縫工筋」「薄筋」「半腱様筋」が、この「鵞足部」に付着し、引っ張られる事で「鵞足部」に炎症が起きる事が「鵞足炎」の正体になります。ですから、筋肉のトラブルと言う事になります。この三種類の筋肉に出来るだけ集中的に施術を行わなければならないと言う事になります。

 治療を丁寧に行うと言う事は大前提になると思いますが、私どもの院では、それに加え「マイクロカレント」(微弱電流治療器)を使用し更に早期の回復を狙って行く事にしています。治療の目安としては、3回程度施術させていただきますと、かなり良くなって来る感じが素直に実感出来ると思います。そして、5~6回で大体良くなると思いますよ。(個人差はあります。)

 整形外科さんでレントゲンやMRIを撮って貰っても「問題ありませんね。」と言われる事も多いと思います。しかし、膝の痛みは、関節の変形から来るだけのものではありません。現代の「膝痛」は「変形性」のものより「筋肉性」のものの方が圧倒的に多いですから「鵞足炎」の可能性も考えてみて下さい。

PS 「鵞足炎」は聞き慣れない病名とは思いますが、決して珍しくない(どちらかと言うと多い)症例です。