「ぎっくり腰」は一つじゃない

 今の所空模様は思わしくありませんが、今日か明日梅雨は明けるそうです。かなり短かった感じもしますが明けると言うのですからその辺は仕方のないものと思われます。宇都宮の小学生も明日が夏休み前最後の登校となり長い休みへと入って行きます。私も明日が夏休み前最後の立哨となります。

 今にも明けそうな今年の梅雨ですが、梅雨場は意外と「ぎっくり腰」が多いものです。現在3人の患者さん(全員女性)が来院されています。お一人はかなり思い症状を呈しています。この重い症状を呈している方はかなり重い「ぎっくり腰」を更に悪化させてから来院された方で、「どこが痛いか分からない。」と言われたため先ずは痛い所を探すところから始まりました。基本的には「ぎっくり腰」ですので、根本的な部分はそれほど変わらない訳ですが、この患者さんは何か今まで診た事のない雰囲気を醸し出している患者さんでした。どうも納得できない症状があるのです。それは起立筋の強い痛み。勿論 「ぎっくり腰」で起立筋が痛むことは少なくありませんが、ここまで痛む事は無いはずなんです。「これはおかしい。」と何度も検査を繰り返し出した答えは「脊柱起立筋挫傷」つまり、起立筋の「肉離れ」と言う事でした。

 年間かなりの数の「ギックリ腰」を扱います私ども中山接骨院スタッフですが、今までも起立筋(腰の筋肉)の「肉離れ」が無かったとは言いませんが、私が記憶している限りでは2例だけだったと思います。本日この患者さんを診察していて起立筋に沈む部分を確認しましたので間違いないと思います。これで3例目ですね。かなりのレアケースだと思います。

 本日の治療中に見つけた訳ですが、すぐさま受傷部にはテーピングにて固定を行いました。これで明日にはかなり回復しているものと思われます。先ずは良かったです。