「肩」(肩関節周辺)の痛みで来院される患者さんも多いものです。以前は「肩」が痛むのは女性が圧倒的に多いと言われていましたが少なくとも現在は違うようです。女性の場合、洗濯や料理など家事の時に痛みを感じる方が多いようですが、男性の場合は⛳ゴルフのスイング時などに痛みを感じたり、お風呂で体を洗う時に腕が背中に回らないと言った方や、夜寝ている時にじんわりと痛みを感じると言った方が多いようです。
体を動かす時に感じる痛みを「運動痛」と言いますが、この「肩」は「運動痛」を訴える患者さんが多い部位になります。生活に直結する部位ですから尚更ですよね。
結論から言いますと、基本的に「肩」の痛みは、それ程問題なく解決すると思います。たとえあなたの「肩」が何年何十年前から痛かったとしても、どんなに有名な整形外科や大学病院で診て貰っていたとしても、それ程問題なく良くなります。私のこのブログに異議を唱える方も少なからずいらっしゃるとは思いますが、私はそのように今まで施術をして来ましたし、これからも方針は基本的には変わらないものと思いますので。自信を持ってこの様に申し上げます。ただ、ハッキリ言って施術方法はかなり難しいです。資格を持っている先生であればどの先生でも治せると言ったジャンルのものではありません。
「肩」(肩関節)の治療の難しい所は沢山ありますが、術者を一番悩ませるのはこの関節は360度ぐるりと回る関節であると言う事に尽きると思います。手を挙げる、手を伸ばす、腕を横に出す、手を後ろに回す、このような動作をする時 使用する筋肉は全て異なった筋肉を使います。更に、アウターマッスル(実際に力を出すための筋肉)と、インナーマッスル(関節を安定させる筋肉)の事も考えなくてはなりませんから、治療をする上でのレベルは跳ね上がります。「ここが患部だ!」と自信を持って施術を行っていたとしても、実際は違う所に治療すべき大切なポイントがあった。と言う事は「肩関節」の治療では良くあることです。そんな時は私の方にミスがあった事を患者さんにすぐさま伝え、治療法を修正する事を伝えるようにしています。