昨日は膝の変形等に伴う痛みの事を書きました。「膝痛」の場合基本的には膝蓋骨側つまり正面の痛みが一番多い訳ですが、膝の裏側(専門的には膝窩と言います)の痛みを訴えて来院される患者さんも実際は多いものです。
この膝の裏側(膝窩)の痛みは「変形性膝関節症」とは基本的には関係ありません。ここに痛みが出る場合は、一番多いのが「坐骨神経痛」ですね。そして、腓腹筋(下腿三頭筋)の炎症や硬化による牽引痛。そして意外と多いのが「肉離れ」なんです。「こんな所を肉離れですか?」などと言われそうですが、腓腹筋は下腿三頭筋つまり「ハムストリング」と並ぶ足の屈筋群の一角で「肉離れ」の好発部位でもあるのです。珍しいものではなく触診を行うとそこに筋肉の窪みを認める事が多くあります。これぞまさしく「肉離れ」の証明なんです。
膝の正面(お皿側)の事を昨日は書きましたが、今日はどうしても膝の裏側の事を書きたくなってしまいましたのでつれずれなるままにブログを打ってみました。膝のトラブルでお困りの方は多いものですが、意外と良くなるものですよ。