最近増えている「上腕骨近位骨端線離開」

 今年は私が気の付かないうちに百日紅(さるすべり)の花が満開です。夏の花と言いますと朝顔や🌻ひまわりなどを想像されると思いますが、百日紅は意外と多くの家に植えてあり私の実家にもお稲荷様の後方に陣取って赤い花を咲かせていましたね。長い事咲き続けますから、かえって気が付かないのかな?夏を代表する樹花ですよね。

 現在「上腕骨近位骨端線離開」のお子さんが4人お見えになっています。野球の中高生が3人、小学生で卓球をやっているお子さんがお一人です。「ところで、上腕骨近位骨端線離開って何ですか?」と思われる方が多いものと思います、聞きなれない単語ですよね。これは上腕骨の肩の部分の骨頭にある骨端線(成長線)の炎症です。酷くなりますと変形を起こしますが、多くの場合は骨端線の炎症だけで済む場合が多いですね。

 通常「上腕骨近位骨端線離開」との診断を受けますと2か月ぐらいは先生に「ノースロー」(投球禁止)との指示が出てしまうと思います。基本的に本気で野球に取り組んでいるお子さんに発症するケースが多い為、「そんなに待てない!何とかならないものか?」と言われて来院される患者さんが多いです。

 通常の処置としましては、炎症を和らげるには安静が一番と言う事で肩を動かさないと言う方針を取る先生が圧倒的に多いものです。ですがこれだと長い期間を費やすだけでなく、2か月後に治っている保証もない為、どうしても徒に長い期間を要してしまいます。

 しかし、私ども中山接骨院スタッフは違います。この症例 結局は「骨端線」だけに炎症がある訳ですから、この炎症だけを集中的に治療してあげればいいと私どもは考えています。「骨端線」幅6~7mm程度のラインですのでこれを触診を駆使して見つけ出し、当院の主力機器である「マイクロカレント」を用いて集中的に運用し攻略していきます。 競技スポーツとしての野球(硬式)はなかなか過酷です。多少痛くても、そうそう練習を休む訳にはいきません。そんな要望を聞きながら取り組み今の施術スタイルになりました。オーソドックスなものなら意外と思われますが数回で回復すると思います。