上腕骨近位骨端線離開

 今日はいきなり難しい名称を出してしまいました。子の症例別名を「リトルリーガーズショルダー」とも言います。いくつかある「野球肩」の症例の一つになります。一般的にはこの名前は長すぎるので「骨端線離開」と言う場合が多いものと思います。私も大抵はそう呼んでおりますし、私どもの院に来てくれる患者さんでも上腕骨から言ってくる患者さんは皆無ですから、「骨端線離開」と言う事で通して行きたいと思います。

 この「骨端線離開」なかなか難しい症例になります。一般的にはこれと言った治療法がなく、診断されたとしても数か月安静を保ちその期間内に「骨端線」の炎症&疼痛が無くなってくれる事を期待するものとなっています。触るだけでも痛むケースも多いためマッサージなどで回復させる事は難しいですね。これになるとなかなか治らなくて困り果ててしまう患者さんは多いです。そしてそんなお子さんが私どもの所に来るわけです。

 現在私どもの院で施術しているのはお二人で、一人はソフトボールをしている高校の女の子、もう一人は中学硬式野球のお子さんでポジションはともに捕手(キャッチャー)です。女の子の方はそろそろ大丈夫かな、男の方も万全ではありませんが、80%程度は回復しているものと思います。「骨端線離開」と聞くと「それっていったい何?」と言った感じになるものと思いますが、施術が適切なら意外と簡単に良くなります。名前は仰々しいですけどね^^。