なかなか難しい症例「テニス肘」

 テニスをしていると肘を痛がっているプレーヤーをよく目にします。いわゆる「テニス肘」(外側上顆炎)と言う症例のものと思われますが、かなり多くの方々が罹患されているよな感じがします。そして、実際痛くはないのかも知れませんがエルボーベルトやサポーターを利き腕にされている方も多く見ますので、皆さんそれなりには肘を痛めているものと思われます。

 一般論としてこの「テニス肘」を完治させるのはかなり難しいものです。どれほど腕に覚えのある先生の施術でも10人中6人ぐらい治せれば相当な名医と言っていいと思います。胸を張れると思いますね。ネット上でも専門書の中でも「テニス肘」の治し方はしっかりと載っております。しかし、その通り治療しても10人中一人でも治れば上々だと思われます。このように、治し方は書いてあるのにそうは簡単に治らない症例と言うものは数多く存在します。似た感じの症例では「野球肘」もそうですね。ジャンルは異なりますが、「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」そして「坐骨神経痛」の様な「神経痛系」の患者さんもそんな感じですね。

 この様な症例で来院される患者さんは大抵人の紹介で来院されますが、ご本人は基本的に治ると思っておらず私が「良くなると思いますよ。」と告げても半信半疑で話を聞いている方が多いですね。

 私どもの院では基本的に難しい症例の患者さん(他院から回って来る)が多いですね。「テニス肘」に関しましても簡単なものと言いますより、かなり慢性化したものや、頸部から「橈骨神経」の流れに沿って痛みの出るケースの患者さんが多いので、簡単なものならば4回程度で良くなると思いますが、症状の重いものは8~10回程度を目安に来て貰っております。「テニス肘」は基本的に慢性疾患となります。程度によりましては意外な部分も施術する事もありますのでその時はお許しいただきたいと思います。でも、良くなると思いますよ。