少し寒さに慣れたせいか今朝はあまり寒さを感じませんでした。夕方の日の入りも早いですが、朝の日の出も相当遅くなりましたね。なかなか明るくなってくれません。6時を過ぎないと駄目かな?もうすぐ師走ですものね。
昨日来てくれた患者さんは「鵞足炎」でした。膝の内側にあります「鵞足」(がそく)と言う部位に強い痛みが走ります。なかなか良くならない疾患の一つです。この患者さんも半年以上痛みが出てから経過しているそうです。傷病名だけですと「なにそれどんな病気?」と言った感じですが、女性を中心にして意外と一般的な症例です。膝関節の内側辺りが痛くなりますので、「膝のトラブル」と思い込んでしまう人が多いものですが、実は専門家であるはずの医師ですら間違う事も少なくなく、「私は、長い事変形性膝関節症と言われ通院していました。」と言われる患者さんで私の所に来ている方もいらしゃいます。
この「鵞足炎」は筋肉のトラブルであり、関節や骨の疾患ではありません。太もも(大腿部)にあります「鵞足炎」の関連筋が柔軟性を失う事で発症します。年齢は関係なく全ての年齢で起きる可能性があります。「私は歳だから…。」と言われる患者さんも多いですがそんな事はありません。ただ、確かにこの症例は一般的には治し難いものです。多くの院ではマッサージなどをしているようですが、どんなに頑張ってマッサージをしても基本的には良くならないものです。マッサージはリラックス効果やそれなりに血行は良くしてくれますが、一度硬化してしまった筋肉を蘇らせるだけの効能は有さないものです。
私の院を含め幾つかの院では、硬化してしまった筋肉を根本的に柔らかくする機器を有しています。そのような院ではこの「鵞足炎」のような筋肉性の疾患は意外と簡単に良くしてくれるものと思います。ただし、この機器(機械)は取り扱いがかなり難しく術者により均等な効果を得られるものでもない為、先生によっては使用を断念してしまった先生もかなり多く、機器をお持ちとは言え使用していない院は多いのが実情です。私もそうですが「触診」が得意な先生は大抵は上手く使っているようです。
使い勝手は難しいのですが、この機器は手なずけてしまうと信じられない程の効果を発揮してくれます。今や私の右腕となっている頼もしい機械です。