筋肉が「緩む」と言う事

 非常に硬くなってしまった「筋肉」を緩める(柔らかくする)と言う事は非常に困難な施術の一つです。「マッサージをすれば柔らかくなるんじゃないの?」と、お考えの方が多い事と思いますが、昨日今日凝った筋肉ではなく何年も何十年もかかって病的に固くなってしまった筋肉は一般的なマッサージでは緩める事は出来ません。

 これは私もこの道に入って散々試してみたのですが、結果から申し上げますと全く歯が立ちませんでした。全身全霊を使ってこれ以上の力は出ない状況でのマッサージでも基本的に駄目でした。それから早30年、今ではマッサージではない方法で、効率良い方法がありますので、そのような施術を行っています。こんな話をしますと以前は汗を掻きながら全力でマッサージをしていたことを思いだします。何だか懐かしいですね。

 今日 背中の筋肉を緩めていた患者さんに大きな変化がありました。それは筋肉が張っている時は、一本の棒のようになっているのですが、ある程度加療を行いますと、この太い棒のような筋肉が、「お素麺の束」の様にばらけるんです。このようになると、触った感じが今までは「ゴリゴリ」していたものが「ザラザラ」の面のようになります。こうなりますと、この患者さんの筋肉は50%は緩んだと思っていただいて結構です。後 数回で治るでしょう。

 この様な筋肉の変化は、施術していますと突然顕れます。私の指先から患者さんの固かった筋肉が緩んで行くと言うより、崩れて行くと言った感じに近いかな? 分かりにくいかも知れませんが、そんな感じがします。これは御目出度い事なのですぐさま患者さんに伝えます。すると何となく患者さんも分かるようで、「そんな感じしたね^^!」と言ってくれる方が多いものです、非常に喜ばしい瞬間です!