「鼠径部(そけいぶ)」の痛み

 股関節付近の事を「鼠径部」(そけいぶ)とも言います。このあたりが痛いと言われて来院される患者さんも多いものです。最近は少し変化もありますが、大抵は「整形外科」に行かれる事が多いものですがレントゲンを撮って貰い「全く問題ありません。」と言われる方と「変形があります。」と言われる方とに分かれますね。

 でも、どちらに転んでも基本的には湿布や痛み止めを貰って帰途に着くことになる事には変わらないものと思います。私どもの院でも「整形外科に行ったけど、湿布と痛み止めをくれただけだった….。」と、力なく語る方が多いのが現状です。現代の「鼠径部」の痛みは本当に「股関節」と関連しているのでしょうか? 私も長い事この点には注目していますが、最近出した結論としましては、数の中には「股関節の変形」などによるものもありますが、大抵のものは「大腿四頭筋」が関連したものによる、と言う事が基本的には間違っていないものと思われます。

 私も「鼠径部」は「膝関節」と異なり「大腿四頭筋」は関連しないものと考えておりました。ですが、現状、「鼠径部」の痛みを訴えて来院された患者さんに、四頭筋の治療を行うと、意外と(?)良くなるもので、子の施術を多用しております。もう10年以上同じように行っておりますが、大抵の場合良くなってしまいますので。患者さんが「治りますか?」と、質問されると、「治りますよ^^。」とお答えしております。

 症例により細かいノウハウがある事は言うまでもない事と思いますが、意外と多くの患者さんが潜在的に存在します「鼠径部」の痛み。今日も午前中にお一人新患がお見えでしたが、お帰りの際には既にかなりの効果がありました。