痛い!と思ったら「肉離れ」を疑って下さい

 私のブログをご覧の方は、体のどこかを何かにぶつけてしまった場合、仮にかなり痛かったとします。この時一般的には「打撲」(だぼく)と思うものと思われます。ぶつけただけだから、暫くすれば痛みは取れるだろうと考えるものと思われます。

 確かに、少し時間が経って痛みが取れてしまえば、それは全く問題ないと思います。しかし、この様な状況で暫く経っても痛みが継続する場合も少なくないものです。特にその部位を動かすと痛いようなケースがよくあります。このような場合は「肉離れ」を疑ってください。

 「肉離れ」は「挫傷」と言われる場合もありますが、一般的には「肉離れ」と呼ばれる事が多いと思います。「肉離れ」は、ぶつけたり、筋肉を強く伸ばしてしまった時(過伸展時)に起きる筋肉の断裂で、腕の良い先生なら、皮膚の上から触るだけで何処がどのように切れているか理解(確認)する事が出来ます。レントゲンやMRIでは基本的には分かりません。超音波検査なら確認出来る事もあるようですが、それ程は普及しておりません。結局は術者の指先の感覚だよりとなる感じです。

 私どもの院では(当然ですが)私が触診で皮下の筋肉を探って行きます。この際、切れている所はマーカーなどを使い皮膚の上から書き込んでいきます。切れている場所は一か所とは限りませんので慎重に調べて行きます。痛い部分や指先に感じる凹んだ部分を確認しながら診断を進めて行きますので、患者さんにも納得していただける場合が多いようです。

 その後は仕上げの作業に入ります。私どもの院では「肉離れ」に対しての固定法として「テーピング」を行っております。「肉離れ」の固定法としてはこれが決定版だと私どもは思っています。「テーピング」用のテープも市販品としては最も良いものを使用しておりますので、被れる事もなく快適な張り心地です。張った瞬間から痛みが激減する方も多く、非常に評判の良い固定法です。張ったままお風呂に入る事も可能です。