見習いの時の記憶

 今日は朝から☁雲の多い一日でした。久しぶりに30℃を割ってくれて風も程よくありそれなりに過ごし易かったと思います。私も一昨日まで体に強い怠さを感じていましたが、昨日からまるで憑き物が落ちたように体が楽になり、今日も朝の立哨から元気に働く事が出来ました。この時期は私のように体が怠い人多いんじゃないでしょうか?ありがちな事ですが、嫌なものですよね。 

 接骨院では外傷に付きましては健康保険が適用になります。神経痛やスポーツ障害のような慢性疾患では健康保険は適用になりませんが、純粋な怪我(外傷)に付きましては健康保険が適用になります。私ども中山接骨院で健康保険の適用となる症例で最も多いのが「肉離れ」です。「肉離れ」と言いますとスポーツで起きるものと思う方が多いと思いますが、実際には日常生活の何気ない仕草で起きる事が多いですね。

 多くの方は「肉離れ」を起こしていても「肉離れ」と思わずに来院されます。「動いたら急にふくらはぎが痛くなった。」とか、「洗濯物を干していて、肩より高い位置に干そうとしていきなり肩が痛くなった。」と言った具合です。ワードとしましては「急に」とか「突然」と言った場合は「肉離れ」を疑わなくてはなりません。実際「肉離れ」はそれ位ポピュラーな「怪我」なんです。何か特別な事をして起きる「肉離れ」の方が数は少ないものです。ただし、スポーツや事故で起きる「肉離れ」の方が相対的に程度はひどい場合が多いものです。

 そして、「肉離れ」に対します施術ですが、私どもの院では基本的に「テーピング」にて固定を行い短い期間での治癒に勤めています。私の知りうる限りでは「肉離れ」に対し「テーピング」で初めて対処したのは私の師匠だと思っています。「中山、肉離れと言うものは断裂部が延びてしまうから治るまでに時間が掛かるんだろう?だったら、テーピングで固定してやったらもっと早く治るんじゃないかな?」当時駆け出しの私にとっては「眼から鱗」と言いますか、思いもかけない治療方でしたので、ひどく驚いたのを思い出します。私の師匠はオーソドックスな施術も行っていましたが、この様なエポックメイキングな発想も出来るかなり革新的な先生でした。現在は故人ですが私に大きな影響を与えた不世出な先生だったと言えると思います。

 現在では「肉離れ」に「テーピング」を行う先生はそれなりに存在しますが、テープを張ったからと言ってこの先生の様に早く治る訳でもありません。私の師匠のテーピングは独特で、通常一か月程度かかる「肉離れ」でも、一週間以内で良くなると言った驚くべきものでした。「肉離れは、触って分かるようじゃなくては使い物にならない。」と言ったようにある意味では天才肌の先生でしたので、師匠の話を理解する事は至難な事でしたね。何だかブログ打ってたら懐かしくなって来ちゃいましたよ。そんな訳で私中山も「肉離れ」に関しましては、なかなかにうるさいです。(笑)