肩凝りは何故治らない?

 肩の凝りを訴えて来院される患者さんも多いものです。肩の凝りはそれだけでも辛く鬱陶しいものですが、それ以上に肩凝り由来の頭痛を訴える方やめまいのようなものを感じる方も多いもので、実際 肩凝りで辛い思いをされている方は実に多いものです。

 肩凝りと言いますと「マッサージ」でもしてあげれば良くなるのでは? と思う方も多いと思われますが、私が今日のブログに書いている肩凝りは、皆様が考えているような一般的なものでは無く、慢性のもので、筋肉もただ硬くなっているというよりは、病的に硬化している状況のものの事になります。どんなに力のある先生が全力でマッサージしたとしても、全く歯が立たないレベルのものです。(もっとも、マッサージは強くすればいい訳ではありませんが….。)

 硬くなった筋肉を柔らかくする事(元の状態にする事)はかなり難しいものです。常識的にはマッサージやストレッチで良くなると思っている方が多いと思いますが、専門家でもそう思っている先生が大多数です。でも、私どもはそのような方法で筋肉が柔らかくなるとはとても思えないので、専用の機器を用いて慎重に緩めて行く事にしています。

 ただ、機械を使えば簡単に良くなると言うものでは無く、非常に神経質な(難しい)器械ですので、かなり熟練していないとこの機器の特徴を引き出せません。ですが、この機器の特性を熟知している先生なら、この病的な肩凝りも意外と簡単に治す事は可能です。