日常に潜む「肉離れ」

 私どもの院では「肉離れ」の患者さんも良く診ます。多くの方は「肉離れって何かスポーツしている人がする怪我でしょう?」と言われます。私もこの世界に入るまでは、確かにそんな感じがしていましたが、実際私たちの院に来てくれている「肉離れ」の患者さんは、部活動やスポーツ活動で起こしたものではなく、何気ない日常生活の中で「肉離れ」を起こしている場合が多いものです。

 日常生活の中で「肉離れ」を起こすケースが多いものは、①荷物を持って小走りをした時 ②洗濯物を干す際、頭より高い位置に腕を挙げた時 ③膝を家具やドア、壁に強くぶつけてしまった時などですね。

 ①は良くありますよ。ふくらはぎの「肉離れ」を起こしている事が多いです。 ②これは肩関節の後ろ側「僧帽筋」を痛めている場合が想定されます。③は年配の方に良くあるケースで、これは受傷後もかなり痛いです。膝は大きく動く関節ですのでここで「肉離れ」を起こしてしまうと歩く度に傷口が開くような形になってしまい、そのままだとなかなか治癒しません。信じられないかも知れませんが2~3年も痛い思いをしていた方も意外といらっしゃいます。「もう何年も痛いんだけど、治るかな?」と言われ来院されますが、「一週間ぐらいで良くなりますよ。」と言うとびっくりされますね。そして実際その位で良くなるものです。

 「肉離れ」は見逃される事が多々ある症例です。レントゲンやMRIには基本的には映りませんので尚更です。最終的には「触診」で確定しますが、その「触診」が出来る先生は現在ほとんどいませんので、仕方のないことと思われます。