昨日は30代のサッカー選手がお見えになりました。一月ほど前 試合中走っていて四頭筋が「プチッ」と言ったそうです。それ以来痛みがあるのでチームメイトに話してみたら、「それは肉離れじゃないのか?」と言われて来てみました。と言われました。私も「確かにそういう場合は肉離れをしている可能性が高いと思います。」と言い、患部を触らせてもらいました。すると、確かに大腿四頭筋中央部(大腿直筋)に2㎝幅の筋断裂(肉離れ)を見つけました。
「次の日曜日試合なんですが何とかなるでしょうか?」の問いに対し、「多分問題なく良くなると思いますよ。」とお答えしました。2㎝幅の「肉離れ」は中程度ですので3~4日時間を戴ければプレーは可能だと思います。今まで相当数の方にそんな事を言われ、ご期待に応えて来られましたので多分大丈夫だと思いますね。
「肉離れ」に付きましては、大抵の院では触る事もなく状況判断で「肉離れ」と診断する先生が大半です。そして痛み止めや湿布を処方してくれるんですが、このやり方ですと早くて3週間、経過が悪いと一月経過しても痛みが取れない事も珍しくありません。
「肉離れ」は何と言っても初期状態での処置が極めて大切です。触って患部が分からない先生は論外。触って「ここがこんな感じで切れています。」と説明してくれる先生がベストです。勿論断裂しているのは皮下の筋肉ですが、触って分からないようでは良い治療は出来ません。当院では皮膚にマーカーで書き込んで説明します。
そして次に大切なのが何と言っても固定です。私どもの院ではテーピングを用いますが、張れば良いと言うものではありません。この辺にも私ども中山接骨院スタッフのノウハウが生きています。通常のものであれば、かなり酷くとも一週間以内にスポーツシーンに復帰可能になります。
これ以上は長くなってしまいますのでこの辺でまとめますが、競技スポーツをしている人ほどしっかりとした治療は必要です。それは、筋肉をくっつける接着剤である肉芽細胞の量は最小限で済ませたいためです。何か矛盾した言い回しですが、接着剤として出た肉芽細胞には実は伸縮性が無いんです。この細胞が出れば出る程、動きの悪い筋肉になってしまします。これを阻止するにはしっかりとした固定が絶対的に必要です。固定がしっかりしていない、または固定をしない状態では大量の肉芽細胞が必要になる為、筋肉の質を落とす事となってしまいます。お気を付けください。