「上腕二頭筋長頭炎」野球肩の一種

 ⚾野球関係のお子さんの来院が多い私ども中山接骨院ですが、春先から現在にかけて今年は「野球肩」の方が多いです。「野球肩」と言いましても、種類や程度も様々です。今年多いタイプが上腕二頭筋の長頭が小結節付近を通りますが、オーバーユースの為ここで炎症を起こしてしまうと言うものです。専門的な単語で分かりにくいと思いますが、肩の正面の部分と思っていただけたら大体あっているものと思われます。「上腕二頭筋長頭炎」と言う名前がありますがリトルリーガーズショルダー(上腕骨近位骨端線離開)と言う症例とよく似ていて、違う症例として他院で施術を受けていたというお子さん多く診ますね。

 「上腕二頭筋長頭炎」は筋肉性の疾患、そして「リトルリーガーズショルダー」(上腕骨近位骨端線離開)は骨性のトラブルですので、症状は似ていますが治療はかなり異なりますので、診断ミスですと治るものも治りません。

 「リトルリーガーズショルダー」は安全第一、先ずは安静にして当院のやり方で炎症を取って行きます。3~4回程度施術させていただければ本人も「投げられそうです。」と言ってもらえる事が多いと思います。大抵は何処に行っても2か月ぐらいは「ノースロー(投球禁止)」と言われるそうですが、炎症が消えて痛みがとれさえすれば投球に関しまして怖い事はありませんので、私どもの院では投げて貰っています。

 「上腕二頭筋長頭炎」の場合は、投げたければ投げて貰っても基本的には大丈夫です。肩関節の正面に硬結がありこの部分を私が取り除く事が出来れば、施術は完了となります。こうして治った場合、以前より間違いなくいいボールが投げられるようになり、皆さん喜ばれます。皆さんの笑顔を見られる事は治療家冥利に尽きると言うものです。