慢性疾患と思っていても

 先週よりお見えになっている70歳の女性ですが、この方も何件か院を転々とされたそうで、なんだかんだで私どもの院にたどり着いたそうです。何処に行っても「坐骨神経痛」と言われたそうですので、私も「坐骨神経痛」と思ったのですが、何回か施術させていただいているうちに「何かが違う。」と言う事をしっかりと感じるようになりました。そして先週の土曜日に「これは肉離れである。」との確信を持ち、「テーピング固定」を行ったところ、本日午前中にはしっかりと歩けるようになりました。初めてお見えになった時は杖を突いていたのですが、本当に良かったです。

 実は、こういう事は意外と良くあります。神経痛だと思っていた所が実は「肉離れ」だったり、筋肉痛と思っていたものがやはり「肉離れ」だったりと、施術を行っても良くならない場合はこの「肉離れ」が潜んでいる場合が考えられます。私どもも初診の患者さんは色々な角度でアプローチさせていただく場合が多い訳ですが、他の院から転院してきた場合や、慢性のものと思われる症例の中でも、この様に「肉離れ」を確認するケースがある事は珍しい事ではありません。

 多くの方は「肉離れ」をスポーツをする人がなるものと思い込んでらっしゃいますが、意外とこのような日常の中でも起きてしまう事は多々あり、「これって、肉離れですよ。」と言いますと、驚かれる方が多いものです。

PS 「肉離れ」は触診により確認します。腫れが強かったり、筋肉が固くなっていると、確認が難しい場合もありますが、しっかり診せていただきますと、確実に分かりますので、ご心配の方はご来院ください。「肉離れ」は意外と怖いものです。