私どもの院では「坐骨神経痛」の患者さんが最も多く、私どもとしても、これを得意として施術を行っております。自らを「坐骨神経痛」スペシャリストと信じ憚らない私たちですが、それでも年に数人は「今まで診た事の無いような」と形容される「坐骨神経痛」の症例と対峙する事があります。
先週より診る事になった、60代の女性「座骨神経痛」の診断を何処の院でも受けていましたが、一向に良くならず、私どもの院に来てくれました。お話を聞きますと、「歩行時の痛みが酷い、そして夜寝ている時もかなりの痛みがある。」との事でした。歩行時の痛みがあるとの事ですので「脊柱管狭窄症」を先ずは疑い、腰椎から施術を行う事としました。それに加え、通常の「座骨神経痛」の施術を行いました。
一般的な「座骨神経痛」の施術では大抵3~4回でかなり回復するものですが、この患者さんは一週間経過しておりますが、まだまだ良好な感じとは言えない感じです。ご本人は「それでもかなり良くなりましたよ。」と、言ってはくれるものの、私どもにとっては不甲斐ない成績です。これだけ常時痛みの出るタイプの「坐骨神経痛」は初めてですが、一つ安心材料は、施術した筋肉や神経が。かなり緩んできていると言う事です。「神経痛」で最も難しいのは、固くなってしまった神経を、再び通常の状態に戻す事ですので、その治療は上手く行っている訳ですから、多分もう直ぐ症状も落ち着いて、来るものと思われます。
この様なレアケースも、実際年間数例はあるものです。この患者さんの場合、あと一週間ぐらいで良くなると思われます。平均的な「坐骨神経痛」は3~4回で凡そ良くなるものです。この様な重症化してしまった「坐骨神経痛」は治療もかなり変更して行われます。しかし、現行の治療を行うようになってから、治らなかった「坐骨神経痛」はありませんので、この患者さんも良くなるものと思われます。