「触診」が「最先端」に勝る事もあります

 今日も午前中に「坐骨神経痛」の新患さんが来院されました。私どもの院は「坐骨神経痛」の専門院という訳ではありませんが、「坐骨神経痛」に絶対的な自信を持って治療を行っております。一般的には治らない事になっていますこの「坐骨神経痛」ですが、私ども中山接骨院スタッフはこの症例を数回の施術で治す事に成功しています。勿論、全ての患者さんとは言いませんが殆どの患者さんは治癒させていますので、自信を持って治療に臨んでいます。

 本日来院されたその患者さんは、腰部や臀部に強い痛みが出たので、整形外科を受診され、取り敢えずMRIも撮り医師から、「椎間板ヘルニア」の診断を貰い、更に顕著な症状から「坐骨神経痛」の診断も受けられたの事でした。

 「私は坐骨神経痛を最初に治すべきなんでしょうか?それとも、椎間板ヘルニアでしょうか?医師は手術も検討する必要もあると言いますが…。」と、明らかにかなり心配な表情です。実際この様に精神的に追い込まれてしまう患者さんは少なく在りません。医師は単に事実を羅列しているだけだと思いますが、この様な発言は確かに患者さんに不安感を煽り立てる事になるのは間違いない事です。しかも、一般的には坐骨神経痛や椎間板ヘルニアは治らないものとされていますので尚更だと思います。

 私たちはこの患者さんに「先ずは、坐骨神経痛の症状を何とかしましょう。」と、提案しました。そして、「強い痛みや不快な痺れが取れると安心感が出て来て、落ち着くものです。」と伝えました。実際本日は「坐骨神経痛」の治療に終始し、お陰様でかなり症状も緩和しました。患者さんの表情も柔らかくなり、「これなら治りそうです。」と満面の笑みでした。映像に映る椎間板ヘルニアの「バルジ」は基本的に無くなるものではありません。しかし、その部位に突出があったとしてもそれが本当に神経に影響しているかは実は分からないものなのです。精々、影響している可能性があると言った程度になります。そんな訳ですから映像だけで全てを判断する事はかなり危険である事はお分かりになると思います。驚かれるかも知れませんが、「坐骨神経痛」の治療をする上で一番大切なのは術者の指先の感覚なんです。つまり触診が得意な先生でないと治療する事は限りなく不可能と言う事となります。

PS ですが、本日来院されたこの患者さんもご自分のスマホに自身のMRI像をお持ちで、私どもにも見せてくれました。もし、ご自分のレントゲンでも、CTでも、MRIでも映像をお持ちの方は非常に参考になりますので是非ご持参ください。宜しくお願い致します。

 私ども治療家は患者さんに悪い所を数多く伝えるというより、一つずつ確実に患部を治して行った方が患者さんにとっても治す方にとっても、いい関係が結べるものと考えております。