最近また「肉離れ」の患者さんが多くなって来ています。元々「肉離れ」で来院される患者さんは少なく在りませんでしたが、この所本当に多いです。⚾野球や⚽サッカーのお子さんは言うに及ばず、年配の方の転倒時や、壁や、ちゃぶ台に膝をぶつけてっしまった時など、日常にある僅かな事柄でも「肉離れ」は簡単に起こってしまいます。
以前にも私のブログで書いたのですが、⚾野球や⚽サッカーのお子さんの「肉離れ」はそれ程問題ないんです。何故なら、スポーツをやっているお子さんや親御さん、指導者は「肉離れ」は日常茶飯事とは言いませんが、常にあるものと考え、心構えをしていますから、怪しい場合は即座に対応が可能だからです。(応急の場合はテーピングも持っていますので…。)
これとは異なり、日常生活の中で「肉離れ」を起こしてしまった方は、自分が「肉離れ」を起こしていると言った自覚が無く、「ぶつけたから痛いのかな?」「打撲かな?」程度の思い込みとなっていますので、発見が遅れてしまいます。仮に病院に行ったとしても、レントゲン等を撮られて「問題ないですね。」と言われ、湿布を貰って帰って来るのがおちと言った場合が大抵です。「肉離れ」はエコーで分かる時もありますが、大抵は「触診」による指先の感覚での判断が非常に大切になりますので、「触診」を行わない先生では発見は難しいものと思われます。
年配の方で最も心配なのが膝周りで「肉離れ」を起こしてしまった場合になります。膝は大きく動きしかも体重がしっかりと載る大関節ですので、ミリ単位の「肉離れ」であっても、かなり痛みます。そして、自然に治るケースは少なく、人によっては何年も痛みが続くケースも実は多いものです。私の知る限り、「肉離れ」を最速で治すには、「マイクロカレント」(微弱電流治療器)を使い、テーピングにより固定を行う事がベストと思われます。⚾野球や⚽サッカーのお子さんですと2~3日で練習できるまでに回復します。
PS 打撲を起こした部分の痛みがなかなか引かない場合、「肉離れ」を疑う事が妥当だと思われます。何日か経過しても良くならない場合は、受診をお勧めします。