この様な仕事を生業にしておりますと、どうしても様々な症例を診る事となるのですが、「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」そして「腰椎すべり症(分離症含む)」に対します、考えは個人によりかなり異なると言う事がはっきりと言えます。医師によっても見解は異なり、意外ともめる(?)事もありますね。
特に、「腰椎すべり症(分離症含む)」は整形外科の先生同士でも意見が異なる場合が多く、「腰椎すべり症」は骨が折れているのだからコルセットを装着して骨の癒合を促進させなくてはいけない。」と言われる先生もいれば、「確かに骨はずれているが癒合する事は無いので、このままやって行くしかない。」と言われる先生もいますし、映像を見た瞬間から「手術ですね!」と一刀両断の先生もいらっしゃいます。
私は基本的には骨が癒合するとは思っていませんし、元に戻るとも考えておりません。ただ、映像を見ると驚く程 酷く見えるものですが、運動や日常生活をさせてもそれ程問題ないと思っています。今まで診た患者さんはそんな感じで皆様良くなっています。つまり痛みは「腰椎すべり症」に原因が無いと言う事です。話し出しますと私のブログの中では収まらなくなってしまいますので割愛させていただきますが、事実です。
映像だけで診断を下す先生が圧倒的に多い今日この頃ですが、痛むポイントをしっかりと確認すれば、意外と簡単に答えは出るものです。「腰椎すべり症」で来意される患者さん(小中学生が多い)も、お父さんお母さんも最後には納得していただけます。