昨日は「慢性症状」も治せます。と言った感じの事を書きましたが、一つ忘れていたのが「交通事故」で、既に後遺症となっているものの処置についてです。これには困っている方も多いものと思っています。
「交通事故」で治療をする場合、初期段階では「自賠責保険」を使う事となり、治療費は全額「自賠責保険」より降りますので、患者さんの負担額は基本的に¥0となります。ただ最近では「むち打ち症」で「自賠責保険」を使いますと長くても6か月で切られてしまう事が多いようです。(短いと3か月)昔はもっと長く使えたんですが、近年はこのくらいの期間が普通のようですね。この期間を過ぎますと、基本的に自分で金銭を払って治療をする事になってしまいますが、殆どの方は、この期間が過ぎてしまうと、痛みがあっても治療を中断してしまう事が多いようです。
「むち打ち症」は首周りの筋肉の炎症であれば、いずれは良くなるものですが、「頸椎の骨膜炎」を伴っていますと少し話が違って来ます。「骨膜炎」は、しっかり治せば根治するものですが、少しでも残っていると、そこから進行して行きます。かなり速度はゆっくりしたものですが、確実に広がって行きます。自己回復機能が効く症例ではありませんので、どうしても悪い方へ行ってしまいます。もちろんすべての「むち打ち症」がこの様なものではありませんが、長い事悩まされるタイプの「むち打ち症」がこれに相当します。
私どもの院では、この様なタイプの方が年間2~3名は、来院されます。この様なタイプの患者さんは、首の痛みや頭痛を訴えて来院されます。見た目でも、頸部が太くなり、背部にかけて張りと言いますか、膨らんだ感じとなっていて、肌は赤黒く、確かに辛い感じに見えます。「事故でむち打ちになってから今年で20年近くになりますが、痛みは良くなりませんね。」と言われる患者さんが多いですが、実際そのように見えるものです。
ですが、この様な症例の患者さんでも、やり方によってはかなり回復します。30年ぐらい前の「むち打ち症」でも完治まではいきませんが、患者さんが満足の行く程度には回復させる事が可能です。私どもの院で主力として使用している「マイクロカレント」(微弱電流治療器)を使用し、原因である「骨膜炎」の部分をあぶり出して(見つけて)行きます。出来れば、10回を目安にご来院ください。そうしますと、かなり回復を実感する事が出来ると思います。
最初に痛みが軽くなって行きます。それに伴い首の張りや、膨らんだ感じもなくなって行きます。赤黒くなっていた肌も、きれいな明るい色に変わって(戻って)来ます。女性ですと一つ下のサイズの服が着られるようになる方も多いものです。良くなって行くのは、ご本人だけでなく、周りの方も分かるようになります。