昨日来た「肩」が痛い患者さん

 昨日 女性の新患さんで、肩を動かす事が出来ないと言う方が来院されました。お話を伺うと、「介護で、人の体を動かした時、左肩に激痛が走っ。」たとの事。「以前からそれなりには痛かったのですが、それを機会に強い痛みが継続するようになってしまって….。」と言う事でした。

 最初は整形外科を受診されたそうですが、レントゲンやMRIを撮っても「炎症がありますね。」と言うだけで、医師はこれと言って何をする訳でも無く、処方された痛み止めを飲んでも効かなかった為、転院する事を決めたそうです。そして、以前「坐骨神経痛」で通院し、直ぐに良くなった私どもの院を思い出してくれたそうで、善は急げと言う事でお見えになったと言う事です。

 何をするにも痛そうでしたが、どうやら整形外科では、「肩関節周囲炎」(四十肩)と言う事だったと言うのですが、痛みの出方とか、痛む部位がどうしても「肩関節周囲炎」らしくないんです。どう見ても「上腕三頭筋」の停止部(肘付近)や「前腕伸筋群」の肘関節付着部に実際の痛みはあり、「肩」と言うより「肘」のトラブルのような様に私には見えました。

 確かに「肩」にも痛みがあるのですが、根本(原因)となるものが他の部位にあると言う事は、意外と良くあることで、私どもも信念を貫き、自分の信じた部位(肘付近)をしっかりと施術したところ、10分程度で、痛みもほぼ消失し、「肩」も動くようになりました。「肩」も少しは施術を行いましたが、大半は「肘」近辺の筋肉を緩める事に費やしたわけです。「肘付近の筋肉に問題があった訳ですね?」との問いに「そうだと思います。」と、私は答えましたが、患者さんが訴えている部位ではない所を施術して、痛みを取るこの方法(技術)は説明が非常に難しいもので、昨日も私は苦戦しましたが、実際良くなれば問題ないようですので、喜んでもらってはいます。(非常に嬉しいものです。)