日常に潜む「肉離れ」

 昨日久しぶりに来院された60代の女性の患者さんは、「三日前に就寝中 足がつってしまったんですが、それからふくらはぎの痛みが取れなくて困ってます。特に歩く時痛いですね。」とのこと。

 意外と、こういう患者さんは多いんですよ。こんな場合 私は、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)の「肉離れ」を疑います。年間を通じ足がつった影響で「肉離れ」を起こすケースは多い訳でもありませんが、決して少なくともありません。ですが、必ず頭に入れておかなくてはならない症例の一つではあります。実は私もそのような事が過去にあり自分で治したわけですが、「こういう事もあるんだあなぁ~。」と心から思った事がありました。

 今回は足がつって「肉離れ」を起こしたと言う話ですが、これと同じように日常生活の中には「肉離れ」の要素が多く潜んでいるものです。体の一部をどこかにぶつけてしまったり、アクションを起こしたと共に痛みが走ったような場合「肉離れ」を起こしているケースが良くあります。特に体の一部をぶつけてしまった場合「打撲」は限りなく「肉離れ」に近いと言う事実は是非、覚えておいていただきたいものです。

PS 病院で「打撲」の診断を受けていても、実際は「肉離れ」だったことはかなりあります。