大切な「指先の感覚」

 何だかいよいよ寒くなってきた感じがします。秋の長雨の後は寒さ(寒気)がやって来るのは定番ですが、今年は突然やってきた感じがします。私は寒い方がありがたいので嬉しいのですが、苦手な方も多いでしょうからその辺はお気を付けくださいますよう宜しくお願いいたします。

 本日は結局 小糠雨が降ったりやんだりと言ったぐずついた天気となりました。天気は良くなかったものの不思議と患者さんは来院され、こんな陽気でも意外と忙しい一日となりました。私ども中山接骨院では、多くの患者さんを時間内にこなして行くと言った一般的な院のやり方ではなく、一人り一人に寄り添い、その人にベストな施術法を提案していくと言った方法を取っています。いわゆる オーダーメイドの治療ですね。例えば同じ「坐骨神経痛」の患者さんでも人によって千差万別と言ってもいいほど異なった症例を呈するものです。初検の時では「坐骨神経痛」とはとても思えないような感じで来院される方も多くいらっしゃいますし、私に指摘されて初めて「坐骨神経痛」と理解される患者さんも非常に多くいらっしゃいます。

 今回は「坐骨神経痛」でのお話ですが、「坐骨神経痛」だけでなく、このような「整形外科的な疾患」は簡単に治るものもありますが(それはそれで良い)、大半は じっくりと日々変化する状況をしっかりと観察し突破口を見つけて行く方法でないとなかなか良くならないものです。特に慢性症状のものは言うまでもないでしょう。

 仮に一か所、決定的な場所を見つけた後も、施術を続けていると、近くに関連した患部を見つける事は珍しくなく、特に複雑な痛みの場合は、理論よりも自分の「指先の感覚」を信じて施術を行った方が結果的に良かったという場合も少なくないものです。

 痛みは基本的には理論(頭脳)で治すものですが、特に難しいものは理論通りにはならない場合が多いですから、経験から来る「指先の感覚」で治すケースが多いものです。

PS 「指先の感覚」は一種のセンサーのようなものです。訓練して身に着けるものでは無く、一般的には一種の才能と言われる事が多いと思います。