それは「足底筋膜炎」ではないかも?

 「足底筋膜炎」との診断を受けて治療を継続しているけど一向に良くならない方いませんか?それって、もしかすると「長母趾屈筋炎(ちょうぼしくっきんえん)」かも知れません。これは私どもの院では良くあることなのですが、「整形外科で足底筋膜炎と言われ治療を受けていましたが、一向に良くならないので、知人の紹介でここに来てみました。」と言った形の依頼です。昨夜も中学生の女の子が、そのような状況で来院されたので診せて貰うと「足底筋膜炎」ではなく「長母趾屈筋炎」でした。

 この「足底筋膜炎」と「長母趾屈筋炎」は非常に似ています。専門家でも、ハッキリ見切れる先生は少ないんじゃないかと思われます。「足底筋膜炎」は足の裏の大体中央部(人によりかなり違ったりします)に強い痛みを生じます。しかし、原因となるのはそこではなく、私の思う所では「ふくらはぎ」専門的に言うと「下腿三頭筋」と言う所にあります。(少なくても、私はここに原因があるものと思っています。)

 それに対し「長母趾屈筋炎」はその名の通り、足の拇趾(おやゆび)を屈曲させるための筋肉の炎症となります。この筋肉の本体は、「ふくらはぎ」の内側部に、「🐠魚肉ソーセージ」のような(大きさ、形とも)筋肉があり、これが収縮する事で足の親指を屈曲(曲げる)する事が出来るようになる訳ですが、「長母趾屈筋炎」になるとこの動作が出来なくなる事はありませんが、走ったり歩いたりする時にかなりの痛みを発してしまいます。つまり、どちらも同じような症状で、痛む部位や治療しなければならない位置も、大体同じような所にある訳です。ですから、判断はかなり難しい時がありますね。

 ただ、厳密に言いますと施術の部位は異なります。似てはいますが、全く異なるものなのです。「長母趾屈筋炎」だった場合「足底筋膜炎」の施術を行っても効果は無いものと思われます。かなり似ていて、隣接した部位の症例なのですが、難しいものです。この辺が盲点となり、誤った診断をすると、何時まで経っても良くならないと言う事になり兼ねません。