「腰の痛み」について

 私が朝立哨している交差点の前に「閻魔堂」なるお社があります。こじんまりとしたお社と敷地ですがここに今「彼岸花」が今を盛りに咲いています。今年は酷暑のせいかいつもより咲いている株が少し少なめですが、この秋の日に鮮やかな朱色の華を咲かせています。目にも鮮やかで、人目を惹きますね、いいものです。

 腰の痛みは診断するにしろ治療をするにしろ、確かになかなか難しい部位ではあります。一言で「腰痛」と言う分野に一括りにしてしまう先生も実際は多いものです。レントゲンやMRI等の映像診断であっても、結局はリハビリテーションにマッサージと湿布しかしないのであれば、単に一括りにしていると言われても仕方のない事と思われます。また腰は単一の症例だけではなく復数の症例が隠れている場合も多いため診断には映像だけではなく触診や時間を掛けた診察が必要になるものと思われます。

 私どもの院でも「腰の痛み」は年間相当数扱いますが、似たようなケースでも実際はかなり異なっていたりする場合が多いものです。「オーソドックスな症例だな。」と思って、「意外と早く良くなると思います。」と言ったところ、その部位の下の部分に新たな痛む部位を見つけ、患者さんに説明し何とか了解をいただくと言った事も、割と多いと思います。最近は、「この痛みに関してはきっと数回で良くなると思います。ですが、この下に更に炎症部が延びている場合はさらに数日かかると思います。」と、話すようにしています。

 腰の場合は複数の症例が隠れている事が非常に多い部位ですので、診断や施術には慎重さが必要になって来ます。
私も腰に関しましては慎重に対処するようにしています。