「突き指」は大変痛いものですが、「そのうち治るだろう。」とお考えの方が多いものと思います。確かに多くのものは、それなりに治って行きますが、「突き指」は捻挫から骨折までの総称ですので、診てみないと何とも言えない部分があります。
先週お見えになった患者さん、は山歩きをしていて転んでしまい、どうも指先から地を着いてしまったようで、「突き指だと思うんですが、もう一か月ぐらい痛くって困っています。」との事でした。右手の第4指MP関節(指の根元の関節)の捻挫のようですが、どうも様子が違いました。一か月前に「突き指」をしたとしても、この患者さんの場合 期間的にも「突き指」の部分は既に回復していて「突き指」の後遺症としての「骨膜炎」に移行しているようでした。「骨膜炎」と言いますと聞き慣れないものと思いますが、捻挫の後遺症としては非常にポピュラーなものです。骨の一部である骨膜と言う部分が炎症を起こすもので「慢性症状」になり易く、結果的に痛みがかなり長引いてしまいます。
「骨膜炎」になってしまうと、薬やマッサージでは基本的に治りません。私どもの院では「マイクロカレント」(微弱電流治療器)を使って施術して行きます。この機器は「骨膜炎」には非常に有効で、且つ早く回復させる事が可能です「骨膜炎」は指だけでなく、足首や膝、手首などでも起きるもので、基本的には外傷が起因となる場合が多いものです捻挫や打撲は一週間程度で良くなるものを指します。一週間以上経過したもので痛みの継続するものは、「骨膜炎」や「肉離れ」を起こしているケースが多いものですので、ご来院ください。
