「分離症」「すべり症」と言われても

 毎月何人かは来院されます「脊椎分離症」または「脊椎すべり症」の患者さん。「分離症」が悪化すると「すべり症」になると一般的には言われています。普通腰椎で起こるこれらの症例で、強い腰痛が起きると言われていますが、私どもが今まで施術して来た感覚(データ)ですと、基本的にそんな事は無いように思っております。

 理由は、すべり症や分離症と診断を受けても、理論とは違った部位に痛みが出ている事に起因しています。私ども中山接骨院で行っている施術は、痛い所を見つけながら回復させて行く方法を取っておりますが、今まで診た多くのすべり症や分離症の患者さんは、痛みが出ないはずの位置に痛みが出るケースが圧倒的で、基本的にそれは「骨」の痛みではなく「筋肉」の痛みと言う事に尽きます。そうして、痛みのある筋肉を施術しますと痛みや症状が消えてしまう事が殆どです。

 本日も、50代の患者さんが来院されましたが、この方も既に2年 整形外科に通っていらっしゃったようですが、一向に良くならなかった為、私どもの院にお見えになったようです。施術したのは「起立筋」と「坐骨神経」ですが、かなり良くなりました。勿論一回の施術でです。

 このような事は「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」と診断された方にも同様な事が多いものです。「ヘルニア」や「狭窄症」特有の症状が誰が見てもある場合は、診断は間違っていないと思います。只、レントゲンやMRIの映像だけで診断された方は違っている場合も多いものです。映像も大切ですが、どんな症状が出ているか、受診する時は遠慮する事なくしっかりと伝えてください。「ヘルニア」「狭窄症」「すべり症」「分離症」単独では痛みが出ない場合も多いものですから。